髪化粧 Kamikesho Vol.025 2007.9月号

Vol.025NEW BASIC
- あたらしいスタンダード
Cover:Miyoshi Shinji
定価 1,575 円 (税込) A4変形版

Vol.025

NEW BASIC
ワンレングス、グラデーション、レイヤーがカット・ベーシックの三原則だとしたら、ニュー・ベーシックのニューはその名の通り、新しさがそこに加わっているということ。

軽さから重さへ。このフレーズを美容専門誌で掲げて何年経つのだろう。確かにフォルムの重量感は変わってきた。先へ先へ急ぐヘアデザイナーにとっては、ヘアのつくり手として重さに飽きてしまった人もいるかもしれない。ベーシック自体は変わらない、ずっとこれからも。
変わるのはニューの部分である。

ベーシック・スタイル、たとえばボブを考えてみよう。数年前ならツーセクションでカットした軽さのあるワンレングスを思い浮かべる人も多いだろう。今ではそういった薄くつくる傾向が鳴りを潜め、ちょっと野暮ったいくらい適度な重さのあるボブのほうが新鮮だったりする。

ベーシックは変わらないけれど、ニューベーシックは時代という波に日々さらされ年月によって推移していく。ベーシックを徹底して究めた人は、「今という感度」さえ自分の中に備わってれば、ニューベーシックはもう出来たも同然。なぜなら、ニュー・ベーシックは今という時代を
嗅ぎ取るセンスなくして成り立たないのだから。

ベーシックは避けて通れないものだし、ベーシックを勉強した人はその技術が生涯のものとなる。しかし、センスは一生ものではない。
「もう俺、歳だからさ」「もうおばさんだから若い子のセンスには負けるわ」
「田舎にいるからセンスに自信がない」、さじをなげたらおしまいだ。
センスは積み重ねていけるものだと思いたい。時代という息吹からリタイアした瞬間から、センスは遠ざかっていく。

だけど、いつだって時代を感じていたい人にとっては、歳を重ねるごとに、経験を重ねるごとにセンスは良くなっていくはずだ。
ベーシックと時代を感じるセンス。それこそが、ニューベーシックなのだと思う。

小林尚希
小林尚希
(ANOTHER WORLD)
三好真二
三好真二
(LILI)
田中幸広
田中幸広
(PEEK-A-BOO)

髪化粧通信そろそろ夏バテ気味の人も多いのでは? それでは、せっかくの夏休みもだいなしです。
月の「髪化粧通信」は、夏休みに出かけてみたい遊んでみたい、そんなとっておきの情報をお届けします。この夏、新しいことにチャレンジしてみませんか?

EVENT , CINEMA , ART , HOBBY , GAME , JPN MUSIC , IMP MUSIC

髪化粧通信

東京物語東京物語第7回「みんなのズー in上野」
太地(SIDE BURN)

ロストジェネレーションの挑戦 ~若きカリスマ経営者の肖像~WiLL 深江昭彦
第4回 「強い組織は店長力で決まる」

DaB八木岡 聡の次世代サイエンスに迫る第5回 「世界へ羽ばたく日本人の美・ストレート」

文化の時代第25回「MCAの時代 ~ Master of Creative Administration。
経営はクリエイティブ判断が最上位の時代~」
谷口正和 (株)ジャパンライフデザインシステムズ 代表取締役社長

女ごころを科学する第25回 「人気サロンの理由No.1は、スタッフの魅力!魅力をあげる七つの秘策」
高橋マサトモ (MINX)

NEW COMER ~彼らの流儀~第7回 北村征喜 (ALPHA)

スペシャル対談
横手康浩 × 綾小路竹千代 × 西本昇司
スペシャル対談 横手康浩 × 綾小路竹千代 × 西本昇司美容ブームを率いた3人が贈る、美容学校生へのメッセージ。
今熱く語られる、あの時代に美容師たちが描いた夢......。
ナビケーター:「髪化粧」編集長 宇都真理
(グラムール美容専門学校主催)

スペシャル.ルポ「商は笑なり。人を幸せにしてなんぼの仕事、それが美容。
グラムール美容専門学校の教育への情熱」
大阪・グラムール美容専門学校

REAL CLOSE of HAIR SALON牧田かける  (HAIR LOVERS 京都)

技術 大人の彩色 ~ ヘアカラーの型を究める ~大人の彩色 ~ ヘアカラーの型を究める ~第7回 グラデーションボブとの相性がいい「ヘリングボーン」
大川たみこ (masago)/ 岩崎友志 (masago)

技術 顔と髪をつなぐ造形学顔と髪をつなぐ造形学第2回 「フォルムコントロール」
西田 斉 (Bond)

技術 面と点でとらえる「髪の原理」面と点でとらえる「髪の原理」第7回 「パーマデザインの原理を探る」
深沢孝裕 (imagine)

表現者たちへ演出家・桂良一が聞く
(株)ケービープランニングインターナショナル代表
第3回 ゲスト:川畑タケル (BEAUTRIUM)
 「自分らしさ、それが僕のすべて」川畑さんが語る
美容とサーフィンへの愛、そして新しい展開

メニュー